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新しいジャズの世界へようこそ


by cinecarrera
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監督さんが「食べ物の値段がどんどん安くなるのに疑問を感じ、

真実を知りたいと思いこの映画を撮った」と言っています。

全編、言葉は一言も無くただただ真実の映像が流れていました。

何より牛、豚、鳥たちが、屠殺場から始まりまるで車の工場

と何も変わらぬ何かの部品でも作るようにベルトコンベアーに乗せられ、切り

裂かれ内蔵を取り出されていく。一つの命という意識はどこにも何さそうだ。

それらの大量生産の姿は壮絶です。前にドイツのそれぞれの家庭で自家製

ソーセージを作っているのを観た事があります。それは一頭の豚を大切に

内臓から血の一滴まで何一つ余す事無く使い、一家の一年間の食料として

保存していく…  とても自然で生き物が共存していく美しい姿でした。

安く売るための大量生産は、結果無駄が沢山出て売り切れず多くは捨てられる

現実があるそう。簡単にスーパーマーケットであらゆる食べ物を買える
昨夜「いのちの食べ方」という映画を観ました。_c0181463_15332836.jpg


私たちの生活の裏には、こんな真実があったのだとあらためて知るべき事、

知らされていない沢山の事があるのだと感じました。

そんな胸が痛くなるような動物達の映像を観て、私はもうお肉が食べられなくなるのでは ?

と思いましたが、今日のお昼は豚の生姜焼き(笑) たくましい私ですが、

ちゃんと豚ちゃんの顔を思い浮かべ 「いただきます」 と感謝して美味しく食べました。

便利の裏には沢山の犠牲があったり、腐らないための薬が撒かれていたり、

何が安全で何が危険なのか、目に見えない事が多すぎて分からない事だらけ。

免疫をつける事も大事だし、何より自然に身体が喜ぶものを食していきたい。

心身ともに健康な事がいい音楽することにつながるし…

 大好きな茂木健一郎さんが 「命のあり方自体がレガートである」と言って

おられました。もともとバラバラだった細胞がお互いにくっつきあって私達が

出来上がる。分子のハーモニー。なめらかに結ばれていくのが命。

私たちの存在自体がレガート。 

レガートとはすべてに於いてぎすぎすしないこと

平和とは人類のレガート…  そう… そんなすべてを感じて

美しいフレーズを奏でましょう…   

                   http://makotrio.com
# by cinecarrera | 2009-08-05 15:33 | Jazz
に行って紀元前の遺跡たちを観たり、悠久の時に想いが馳せます。

海のエジプト展は、とのかく2000年以上も前の石像、石碑、生活用品、

アクセサリーや鏡、食器などが人間によって海の底から引き上げられ、

今、私の目の前にあるその事実… その奇跡に鳥肌が立ちました。前にポンペ

イの遺跡展にも行った事がありますが、そんな古代にも実は今とあまり変わら

ぬ生活をしていた事を、生活品などで知らされ人は歴史を刻み巡り巡っても

結局同じように生きるのか ? と思ったりもします。ただ今と違うのは神を

中心とした暮らしであった… ということかな。太陽や宇宙の神秘の圧倒的

な存在を大切にしていたのでしょう。それでもポンペイも、

きっとアレクサンドリアも人間の傲慢が大きくなった事に因って滅亡したわけ

です。現代、もし同じ事を繰り返しているとしたら、歴史に学ばない人間の

愚かさに神も手段を選ばなくなるかもしれません…

絶対に繰り返してはならぬもの… というのは誰にでも解っている筈です。

なのに何故… ?  そうそんな宇宙の大きな存在がある事を知っていても、

私も日々はこのちっぽけな自分がすべて。目先の事で頭はいっぱいになるし

欲も嫉妬もあればジレンマもある。宇宙時間を感じ生きれる時と超現実生活

時間を生きている時とは本当にミクロとマクロ。両方必要なのだろうけれど

やはり 忙しい は心を無くすと書くように、我を、愛を失ったり

する。迷った時は常に 
皆既日食を観たり、横浜でやっている「海のエジプト展」_c0181463_11242971.jpg
 を選ぶ。これがすべてに正解の答え

だと私は思います。今自分は宇宙時間か現実時間かどこに居るかを客観的に

観察出来ていればうまくバランスとっていけるのだと日々感じるなり。

 ライヴもそう。降ってくる音をキャッチする入れ物である自分と、現実に

それを正確に指で鍵盤に伝える自分。悠久の時を感じて 弾きたい…

 今日も… 明日も…     
# by cinecarrera | 2009-07-27 11:24 | Jazz
 満員のお客様に沢山のエネルギーを頂き、今回の初メンバーも この出逢いに感謝
一昨日、KAMOMEでのMako\'s Party Liveを終えました_c0181463_22363631.jpg
 

という音で語り合えた感じがしました。

まだ興奮冷めぬ今、もしや夢だったのでは ? などと思いながら身体に

しっかり刻まれている感覚、疲労感も含め充実感に浸っています。

 私が小学校2年生の時…   そう、当時の私は強度の遠視の為、

分厚い眼鏡をかけ性格も暗く友達など出来ず、とにかく嫌な子供だった。

そんな私はある日計算塾で机に向っていたら、隣の子が消しゴムを忘れたらし

く指でゴシゴシ紙をこすり、数字を消そうとしていた。横目で見ながら

どうしょう… 貸してあげたいが当時の私は気軽に「どうぞ!」と人に話し

かけられるようなオープンな子供ではなかった。どうしょう… どうしょう…

と何十分迷った事か…  今でもその時の事を本当によく覚えている。

初めて自分の中の小さな小さな扉を開けてみた。 

「どうぞ!」  「あ、ありがとう」

小さな出来事だ… でも私は塾の帰り道、空の色がまったく違って見えた。

輝いていた。嬉しかった…  ドキドキした。

なんか良い事をした気分ってこんなに素晴しいのか… と、生まれて初めて

味わった感覚。さぁ、それからどんどん自分の中の扉を開けていったか

というと、そんな事もなかった。本当に少しづつ、少しづつだ。

ただ、開けると気持ちいい、という事を覚えたので、年齢と共に少しづつ

オープンマインドになってきた。だから今が一番楽しい。

弾くことは自己満足なのか ? という問いはいつもあるけれど、ライヴの後

「楽しかったね ! 」と何の屈託も無く握手し合えたメンバーや、そして

「よかった ! 」と多分心からの笑顔で言ってくれるお客様たちと触れ合えた

その夜の帰り道の空は、あの2年生のとき感じた空のように輝いていて、

とにかくものすごく嬉しくて… 大好きなピアノを弾くことで私の幸せを

振りまけたら… 共感の渦が作れたら… と思ってしまいます。

でもすぐにそれはエゴか ? 自意識過剰か ? と問う私が居ます。

とにかく今日だけは全部嬉しい…

明日からはまた、次の開ける扉を探します !!

ライヴに来て頂いた皆さま、本当にありがとうがざいました !!

http://makotrio.com
# by cinecarrera | 2009-07-21 22:36 | Jazz
ヴァンクライバーンコンクール_c0181463_1485322.jpg
で優勝した辻井伸行さんがテレビに出て

演奏していた。盲目というのがどんな世界なのか私には分からないが、彼の

音楽を聴いているとむしろ羨ましくも思えるほど、幸せ、歓喜、安らぎに

満ちている。父が買ってきたCDもチラッと聴いたが、曲によってはもっと苦悩

や悪魔的部分を感じてほしいと思うほど、彼の中味は天使で純粋で透明な印象

を受ける。だからショパンの「子守唄」などには本当に母の子宮に戻れたかの

ように癒される。生きている以上きっと辻井さんにも苦しいと思うことがある

のでしょうけれど、それを喜びとして表現できるのか、苦しいという感覚が

体験できる幸せ という風にすでになっているのか…。

私というピアニストは、幸せに満ちて弾いている時ももちろんあるが、お客様

に般若の鬼面のような顔をして弾いている… と言われた事がある位恐ろしく

顔を歪めているらしい。意識は全くないが、たまに弾くことは夕鶴が自分の

背中の羽を一本一本抜いて織物を織っているようだ… と思うことがある。

弾くことは苦しい… でも嬉しい。だから今のところ自分の中にある苦悩や

悪魔も表現し、もちろん幸せや希望や天使も表現する。

そう… 7月19日(日)に一緒にライヴで演奏する岩見さんは、昔から

ずっと笑って演奏している人だ。本人に何故笑っているのか?と聞くと、

「そんなつもりはないが元が笑い顔なのだろう」とおっしゃる。

Mako Trioのメンバーとも演奏している時、楽しいか、苦しいか… と議論

した事があるが、結局誰もが苦しくもあるし楽しくもある。表裏一体でどちら

の視点から見るか、というだけの事だと思う。弾く時はいつもあるがままに…

前世から今までのすべての経験が今出す二度と無い音。

怒りやジレンマが強い日はそれがそのまま音となってしまう日もある。

音は正直で避けようがない。だからライヴの前は最高に気持ちよい精神状態

でいたいと思う。曲への不安や迷いは早めに払拭してすべてがクリアな感じ

で望む… その事への努力を惜しまない… と誓うなり。
# by cinecarrera | 2009-07-13 14:08 | Jazz
来週はライヴの週! わい。

日々コツコツと培ってきたものを表現する場がある、というのはこの上ない

喜びです。7月14日(火)のMako Trio、そして7月19日(日)に初メンバー

を加え、Mako's Partyというライヴをやります。ギターの岩見さんとやってい

たDuo Partyに今回はベース&ドラムを入れ豪華版。

いつもMako Trioで演奏している曲たちが違うメンバーだとどう変わるのか、

また岩見さんの曲も楽しみです。Mako Trioのリハーサルは、いつも曲の進行

の確認程度であまりやりません。敢えて自由な部分を残しておく、というか

その時起こるパッションを楽しみに取っておくという感じ。骨組を整える事や

柔軟体操は日々念入りにやっておき、どんな事にもより良く対処し、ハプニン

グを生かして広げていく。そんな空間や余白をリハーサルの時に残しておく

感じが好きです。Mako Trioはそんな風ですが、Mako's Party。自分の曲は

どう来てもどう転んでもすべてマコワールドに包んでしまいますが(笑)

岩見さんの曲が難しい!! 何とか必死で覚えています。ショパンでも何でも

人の曲を頭で覚えて身体に刻み込んで自分の曲であるかのように一部に

していく事で、人の才能ある細胞までも取り込んだ感じがします。

人の曲だと、ん? どうしてここはこの音なのだろう? とか、何か変なのー。

と思ったりする事があります。それを理解していったり弾き方に困って辻褄

を合わせていったり… そう、結局 違うものを受け入れる 事と

なり自分が広がることに繋がります。

ミラーニューロン という言葉が最近聞かれますが、私は入り込み

やすい質なので、ドラマでも何でもすぐにその主人公と自分がオーバーラップ

してしまいます。自分の芯さえしっかりしていれば、それはきっと得な事だと

思うのでこの際キース・ジャレットもチック・コリアも、皆ミラーニューロン

して行っちゃお(笑) 大泥棒でもそんな盗みは、法律にも引っかからない

でしょうし!? さて梅雨ももう少し…

夏の太陽もきっと私のように早くおもてに出たくてウズウズしてますね。

http://makotrio.com
さて、今週はリハーサルの週_c0181463_12272765.jpg

# by cinecarrera | 2009-07-07 12:27 | Jazz